伸びるのは、どっちのタイプ?

美容師さんにもある程度の会話力は必要だとも思うのですが、面接の時に「お客さまへの接客/会話は、得意ですか?好き?」と尋ねられ、「はい!お客さんと話すの得意です、大好きです!」と返ってくる子と、「いいえ、あまり得意ではなくて…。人との会話、ちょっと苦手なんです…」と返ってくる子、みなさんはどちらのタイプが人気美容師さんになれると思います?

僕も経験上思うのですが、接客、もしくは「会話が苦手なんです…」と答えた子ほど、将来的にはお客さまから慕われるケースが多いな(=人気美容師になれる確率がある)と、感じてます。

※注)もちろん程度にもよりますが、ある程度の苦手ならOK。
というか、むしろそっちの方が良い気がします。

なぜなら、皆さんも経験あるかも知れないのですが、面接時に、「はい!お客さんとの会話、大好きです!」って子ほど、自分が話すことに夢中になったり、お客さまの会話を取ってしまったり。

場合によっては((んっ?お客様の方が聞き役か?))と感じられる場面も、しばしば見受けられるんですよね。

また会話が大好きだから、自分の話に夢中になって手が止まっちゃったり、遅くなったりすることも。
ひどい時には施術自体がいい加減になる…とまでは言わないですが、そっちに時間が取られてしまい、肝心の施術自体が中途半端なケースに終わることも、残念ながら見受けられるケースも往々にしてあるのですね。

片や一方で、「会話が苦手」と答える子の多くは、自然と聞き役だったり、相づち役なんかを(自然と)マスターしていたりもします。

そしてそっちの方が、意外とお客さまと仲良くなれたり、信頼感や配慮、安心感などを与えたりもして、結果、ファンやご指名のお客さまが増えるケースも多いんですよね。

以前、華やかな人気カリスマ美容師さんに会ったこともあったのですが、一歩裏、つまりスタッフルームなんかに入ったりすると、けっこうもの静かだな~と思ったこともありました。
ようはメリハリ、ON/OFFの切り替えがしっかりされてるのですね。

「接客が苦手です」、人と話すのが苦手…と感じてるのに、じつはそっちの方が、案外接客のは向いてるのかも・・と感じるケース、いがいと多いのです。

接客って、やはりお客さまを快適にさせることが肝心ですからね。

とは言え、片や一方で「やっぱり自分は、美容師に向いてないや…」と早くに燃え尽き、美容師を辞めていくトーク苦手な美容師さんが多いのも事実なんですよね。

自戒を込め、僕も励んでいこうと思います。